2020/12/02
医学科 研究活動

本学医学科第2学年の西村太雅さん?野田都里人さんが『U-22 プログラミング?コンテスト2020』で、最高賞の「経済産業大臣賞【総合】」を受賞

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「経済産業大臣賞【総合】」を受賞した西村さん(右)と野田さん(左)

 2020年11月29日、22歳以下を対象とした経済産業省後援のプログラミング全国大会である「U-22プログラミング?コンテスト2020」の最終審査会が開催され、このコンテストに応募していた本学医学科第2学年の西村太雅さん?野田都里人さんが、応募作品「AIを用いた自動車運転能力測定装置」で、最高賞である「経済産業大臣賞【総合】」を受賞しました。

 このU-22プログラミング?コンテストは、自らのアイデアと技術で新しい未来を拓く、次代を担う22歳以下のITエンジニアを対象とした作品提出型プログラミングコンテストで、今年で41回目の歴史あるプログラミングの全国大会です。

 この作品は、昨今の高齢者の自動車死亡事故の増加が社会問題となっていることを鑑み、侵襲が少なく、簡便に運転能力を測定する方法として、眼球運動を判定に用い、誰にでも扱える測定装置として研究?開発したもので、プレゼン後、審査員の方からも「非常に完成度が高い」「極めて実用的」「感銘を受けた」と評価のコメントをいただき、「経済産業大臣賞【総合】」の受賞となりました。また、自動車の運転能力を測定し、事故を防ぐというコンセプトから、スポンサー企業賞として「SOMPO賞」も受賞しています。

 また、今回応募したシステムは大学の特許として、本学の眼科学分野、高齢総合医学分野、分子病理学分野/人工知能応用医療講座の協力を得て出願しています。この知財による、産学連携に向けた研究も現在行われており、今後の幅広い分野での本システムの応用が期待されます。

 尚、188bet体育_188bet亚洲体育-在线*投注医学部医学科では、入学時に研究室の紹介がなされ、希望する学生は研究室にて指導教官のもとで研究をすることができます。カリキュラムとしても、基礎医学の講義?実習と臨床医学が終了した第4学年で、「グループ別自主研究」のコースで、希望する研究テーマを選び、約3週間基礎医学の研究室に所属し、研究者の考え方や方法論などを体験し、研究マインドを育んでいます。

■「U-22プログラミング?コンテスト2020」最終審査結果発表ページはこちら>>

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西村太雅さんの受賞コメント


受賞できたことを大変嬉しく思います。大学の先生方の温かいご指導を頂けた結果であり、心から感謝申し上げます。私は中学生の時にプログラミングを独学で始め、それから毎日継続した結果、高校生の時にも大会で複数回賞を頂いたことがあります。そして、この技術を医学に応用するという目標を強く抱き、本学への入学が叶いました。入学後に勉学の合間を縫ってAI開発を学び、その後は野田君と一緒に眼球運動を対象としたAI検査装置の開発を始めました。最初は何もわからず不安でしたが、先生方がご相談に乗ってくださり1年の歳月をかけてこの装置を作成することができました。今後とも、学業はもとより研究にも努めてまいります。

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野田都里人さんの受賞コメント


この度の受賞を大変光栄に思っております。研究にご協力くださいました先生方に感謝を申し上げます。考案するきっかけは、1年生の早期臨床体験実習でした。脳神経外科で看護師の方がペンライトで対光反射を調べるのを見て、ふとAIを用いて、瞳孔の座標、瞳孔径を測定し、それを時系列に解析すれば、細かな眼球運動まで把握することができるのではないかと考え、装置の設計を始めました。今思うと、余りに稚拙で見切り発車な発想でしたが、先生方は正面から向き合ってくださり、思案、助言いただきなんとか形にすることができました。また東京医大の温かい校風を改めて感じる機会でもありました。今後も、建学の精神である自主自学の精神のもと勉学に励みます。

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